健康哲学

個人の健康感は国の経済に直結

かつて21世紀を迎えた頃、医療費が増大し高齢化社会が予測され、さらなる医療費増加が危惧されました。その結果、医療制度改革が打ち出されたわけです。

 

2002(平成14)年に、「21世紀における国民健康づくり運動」(「健康日本21」)がスタートしました。あれから13年を経た現在、医療費はとどまることなく、うなぎ登りに増大の道を歩んでいます。

 

 

このような状況の改善には、個人の力が重要と考えます。予防医学や健康診断についての行動で、多くの方は病気か病気がないかが基本思考と感じてきました。

 

 

例えば、1つの検診データの異常から、病院で精密検査を受け、その結果が問題なければ安心しています。次の年度でも同じ検診データの異常でも、また病院受診をします。その都度安心して喜ぶなど、よく見られる行動パターンです。

 

他人の行動では理解しても、自分自身の場合では心配する方は多いのではないでしょうか。個人の健康理念の自律が望まれます。

 

 

かつて、厚生省保健医療局健康増進栄養課健康増進関連ビジネス指導室長が、健康な人がもっと健康に、病気があっても日常生活をしていく機能がレベル低下せずに自立性が確保されていれば健康、との健康理念を示されています。しかし、現実には未だ広く伝わっていないように感じます。

 

 

この考えをうけて、健康者が集う館として健康院を提案した企業がありました。1994年秋に横浜のランドマーク内に「KAZ健康院」がつくられました。新しい健康理念を持った人々への提案でした。病院ではなく健康院へ相談する道が開かれました。

 

 

当時「KAZ健康院」の院長であった茂木和男氏は、この提案は早すぎたために広く伝わらず、一部の人々の認知で終了と述べています。現在ならば多くの人に受け入れてもらえるのではと、当時の提案の新しさと今後への期待感を語っています。

 

医療費増大と国の借金問題から、新しい健康理念とかつての健康院を紹介してみました。

 

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人間ドックの検査項目

多くの方々が人間ドックと呼んでおられる健康診断ですが、厳密には簡易型の人間ドックです。近来では日帰りドックや一泊ドックと呼ばれるコースでもあります。

それぞれには項目数において若干の差がありますが、基本的にはほぼ同じです。

 

身体計測には   (身長・体重・肥満度・体脂肪率・腹囲・視力・聴力)、

血液検査としては (貧血・蛋白・糖・肝臓・腎・膵・脂質・腫瘍マーカー)、

尿検査には    (糖・蛋白・潜血)

便潜血検査

その他としては  (眼底検査・骨密度測定・肺機能)

画像検査・診断には(胸部X線・上部消化管または下部消化管造影・

                     腹部超音波・心電図)

 

などがあります。


人間ドックは船舶が安全航海のために修理・点検を実施するために設備された場所船渠を、英語名ではドックと呼ばれるところに理念をもって生まれたとされています。修理・点検を終え次の航海に出るわけで、

人においても全身のチェックとメインテナンスの発想からうまれたことを知る必要があるわけです。

 

全身の完全チェックが理想ですが、項目選択には費用との関連があります。また医学が進歩・発達した現代においても、施設や人の問題があり広く多くの人への対応は難しいところです。

 

すなわち、ベストではなくベターにとの考えから項目が設定されているわけです。項目についての留意よりも重要な点としては、

人間ドックで指摘された事柄で判明した体のメインテナンスへの理解と実行が一番のおすすめです

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35歳は若さの分岐点

 

例えば、健康診断・成人病健康診断・人間ドック・生活習慣病健診などありますが、前回では検査項目数が多い・少ないではなく、適切かどうかの視点があると述べました。そこでその前段階に考える焦点を紹介したいと思います。

 

健康診断では、ご自身の年齢が重要です

 

過去1企業で約8000人の健診データ、具体的には肝機能・脂質・貧血・糖についての一般的な検査項目で見た場合で、若い方々に検査値異常者を見ることは滅多にありません。皆無ではありませんが一部の異常者に限られています。

 

多々ある情報の中で学童の検査値異常や若年者の健康問題が提起されていますが、ご自身が一部の検査値異常者に該当するか、しないかを判断する必要があります。一部に該当するかしないかは重要な判断です。実は、ご自身が該当なしであれば、一般的情報への不安感は顕在的なストレスになると考えます。また有益にならない健康オタクへの入門になる危険性もないとはいえないところです。

 

 

 

実は、法的に35才時点で項目が増やされています。ここに大きな意味があることも知っておく必要があります。検査値異常者が増えるわけで、現実に明白に認められます。

 

検査値の価値観で若いとは何歳かについての答えが、35才時点で出るわけです。検査値の視点から、同じ35才でも若い方もあれば若くない方もあるというわけです

 

予防医学の専門家の意見としてライフスタイルの問題から、35才時点は重要な分岐点と指摘されています。健康診断への上手な対応で健康で豊かな人生を送るためには、若いときから病気に近づかないライフスタイルのチェックです。



現在の高齢者の方々は若い時代に健康診断の機会に恵まれなかった方が多いわけです。機会に恵まれた近年の若い方々へ、即ち検査項目が多い少ないよりも重要な視点を紹介しました。ライフスタイルへの考慮は、高齢者となった時に明確な結果が出るのではないでしょうか

 

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健康診断と政治

メタボの言葉や特定健康診断で腹囲を測定することについて、当初多くの方々は馴染みがありませんでした。


従来の成人病健康診断に比べ項目数が減ったとの声もありました。大企業では、従来の成人病健康診断に特定健康診断を加味した、内容の一部変更で対応したところもあります。しかし、女性の腹囲測定についての異論があり、幾つかの工夫から対応できたようです。そして、今では特定健康診断は日常的感覚で捉えられるようになってきたように感じます。

ところで、皆さんのライフスタイルの変化はいかがでしょうか。従来の健康診断を受けていた時代と特定健康診断になった昨今で、意識や行動は何らかの変化が認められたでしょか。そして、成果はいかがでしょうか

                                            signaler

さて、消費税増税はやっと衆議院通過となりましたが、その間には決められない政治などの声がありました。健康診断についても国政の関わりがあります。行政レベルの施策に基づく、健康診断の項目となるわけです。



メタボ健診については厚生労働省の示す方向性で実施されてきました。健康保持増進による医療費抑制が狙いですが、その評価が問題です。現時点では医療費は増大中です。これらの効果は何時のことでしょうか。

                                               signaler                                                

それには様々な要因があるとされますが、個人レベルでは意識や行動変容です。健康的と言われている行動の取り組みはいかがでしょうか。また、政策・施策については学者や学識者・官僚の見解が関係することから、健康診断名や内容の変更時に行政施策の関連について考えることはいかがでしょうか。


健康診断にも

  政治との密接な関係を感じる必要がありそうです

                                                

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健康診断結果票から見る企業姿勢

 new  この4月に厳しい難関を突破した新入社員が誕生しています。健康診断も新しい年度がスタートすることになります。企業の健康診断年度設定は4月~3月の場合と1月~12月の場合があります。つまり、新入社員の皆さんに年1回の健康診断の実施の案内状が、担当する部署から届けられることになります。 new

そこで、

今年健康診断結果票が手元に届いた時のおすすめについて述べてみたいと思います。

danger  先ず、総合的コメントを見ることは必要です。当然皆さんはご覧になることでしょう。ここで早期発見や早期治療のコメントがある方は極少数です。新入社員の若い世代の皆さんの検査値は、中高年社員の方々の検査値とは比較にならないレベルです。あえて挙げるとすれば、体重でやせ傾向・女性社員の貧血があるのが一般的に見られる異常値といわれています。

そこで今回は danger

健康診断結果票がお手元に届いた時の、新たな見方について述べてみたいと思います。

サッカー選手でゴン中山の愛称で親しまれる中山雅史氏がコンサドーレ札幌に移籍したニュースの中で、医療体制の充実が最優先に選択したとのコメントがありました。契約金の額ではなく一見数字では示されていない視点の価値観が示されたところです。

中山雅史氏の選択にある新しい価値観から、健康診断結果票をご覧になるのはいかがでしょうか

clip 企業では「安全衛生法」の法律に従い健康診断項目が指定されています

皆さんには受診義務もあるわけです。

学生時代にも健康診断を受けていらしたわけで、結果票も手元にあるのではないでしょうか。

そこには学校保健に従う項目で実施された項目が並び、他の新人社員で異なる学校の健康診断結果票と比べられると差がないと思います。しかし、企業の健康診断では会社により大きな差がでてくることをお話しましょう

その理由に健康診断の費用があります。

最低ラインで安価に実施する企業から社員の健康重視に適性費用を惜しまない企業まであるわけです。企業の姿勢を健康診断結果票から読み取ることが出来ることになります。

そこで、先ずは実施したdanger 外部健診機関名からの推定があります

次にdanger 健診項目があります

単に法廷項目のみか付加価値がついた項目があるかです。

memo  ここで項目が多ければよいというものでもなく、適性に選択がされているかが重要です。会社によっては医師への遠慮や判断力の点などから医師の言うがままにというところもあり、専門家が首をかしげる項目が実施されている場合もあります。

このような点についてご自身では判断の知識がないところと思いますが、ご自身の周辺には個人的友人知人や親戚などに医療関係者がおられるのではないでしょうか尋ねられることなどお勧めです。

そこから、happy01  お給料では見えないご自信の会社の姿勢が見えることがあり、

 happy01  社長の姿勢にも感激を新たにされる場合も期待されることもあるのではないでしょうか。

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人間ドックの「異常なし」とは

8月24日の東京新聞に 人間ドック学会の発表記事が取り上げられているのを目にしました。

記事では、昨年度に全国で人間ドックを受診した295万人の結果調査から

danger  「異常なし」が10%を切り過去最低であるとのことでした。この調査は1984年にスタートしており、第一回の結果では29.8%、今回は9.6%とのことでした。

さらに、記事には地域別の結果も示され、

danger 中国・四国が14.1%で最もよく、他方 

danger 最も低いのは九州・沖縄で6.8%でした。

また、今回の受診者については、若年者の受診が低下していることの影響にふれていました。さらに、生活習慣病と関連が深い項目に悪化傾向が指摘されていました。この記事を読む限り数字で示され分かり易い結果です。

さて、例年この時期に必ず反応してつぶやく友人がいます。

つぶやきの結論は、「異常なし」が例年20~10%に示される数値への疑問です。

今年は10%を切ったとつぶやきのヴォルテージは高く、

この結果が友人の日常感覚には大いにギャップがあると言うわけです。

友人とその仲間達にとって、「異常なし」の判定やその言葉への疑問が多いことがあります。

具体的には、街には多くの女性がショッピングなどで行き交い元気に見える・地方に旅すると元気なお年寄りが多い・酒を減らしたい・ウォーキングしたいと考えても実行しないまま定年して元気に毎日が日曜日・健康診断結果を忘れてつり三昧・高い平均寿命・海外旅行で見かける日本人高齢者、などなど様々な事例をあげてのご意見でありです。確かに友人の声に納得です。

さらに、友人は元気で長命な方々は働き盛りの世代の人間ドックの結果で「異常なし」であったのか・なかったのか、それも知りたいと言うわけです。

例年この時期に目にする報告記事ですが、そのたびに納得できない感覚が残る方はこの友人だけではないと思うところです。

皆さん!「異常なし」のことばや意味はどう捉えますか

「異常なし」判定の詳細についてはいずれ述べたいと思います。乞うご期待を!!

heart04

                                                      heart04

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知るメリット・知らないメリット

hospital 健康診断や人間ドックを申し込む際に、

オプションという言葉を耳にされたことまたはオプションを具体的に調べて希望したことがある方は多いと思います。早期発見&早期治療の考えでは、賢明な対応ではないでしょうか。ここでは賢明な対応を選択したところ、 spade 大きな不安を抱えてしまった事例について述べたいと思います。

オプションに脳ドックを受診することにしたわけです。 spade その結果早期発見がされました。ところが、所見では手術が困難な場所に病変が示されました。具体的には呼吸や心臓などの生命現象を司る部位近くに発見されたとのことでした。ここから不安感に襲われたわけです。このような事態に遭遇した場合、恐怖感を感じない人はいないのではという次第です。spade

実は、50年以上現場で活躍している看護師のつぶやき、                        annoy 「知るメリット・知らないメリット」 annoy 「知るデメリット・知らないデメリット」    を思い出し、その言葉に込められた深い意味に思いを致すことになりました。長いこと看護の道一筋の経験から感覚として表現されていることに気づきました。

このケースの場合知ったことから名医を尋ね廻って、手術をしない方が危険は少ないとの結論を出したものの心の不安を抱えてしまうという状況ですが、もし知らずに一生を終えていたら・・・・・・・・と。

今回の脳ドック以外でも医学・病気・疾患などでは、考える必要がある価値観ではないでしょうか。多くの人々は早期発見&早期治療に過大な期待をする傾向があります。期待だけではなく正しい認識と生き方の覚悟が必要と感じるところです。

annoy

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医師への信頼

 健康診断を受ける場合、緊張しますか。pout  気楽に当日を迎えますか。happy01 人それぞれではないでしょうか。近年医療事故のニュースが流れます。医療安全調査会の名称で、問題対応への組織が出来たようです。胃の検査でバリウムを飲んで検査を受ける場合や内視鏡で胃の検査を受ける場合、全ての症例で順調に検査が出来るとは言えないことがありますdanger

 受診する人の体質が一人一人差があることから、一種のアレルギー反応などが起こる場合がありますので、技術が優れている医師だからでは済まされないようです。

danger  健康診断はどこで受けるかについては熟慮が必要ですが、一般には分かりにくいと思います。

施設が新しく雰囲気がよい! 

健康診断を終了したらお昼の食事が提供!

健康診断を終了する頃には結果の一部が出ており説明があるから! 

新しい検査項目があるから!    

と様々な声を聞きます。またカフェテリアプランを採用する会社に勤務の方では、インターネット検索で利便性から選択するとの声も聞きます。いずれの選択でも問題が生じなければ、それなりに満足度が得られることになります。しかし、万一のトラブルを想定したら、真剣に選択がすることが重要ではないでしょうか。

clip  究極は先ずは医療レベルへの信頼ですが、一般にはなかなか見えないわけです。信頼出来る医師をさがすには、医療情報に詳しい人に聞くことなども対処法でしょう。会社であれば費用優先で安価な医療機関や健診機関を選択されていないかなど看護師の意見をそれとなく求めるなどをおすすめします。 clip

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医師にも最初の一歩が

sun  医師国家試験の合格発表が3月28日にありました。企業で言うところの新人達の登場です。前回、医師のレベルについて述べましたが、この新人医師達に技術差はないわけです。しかし、人格や性格はそれぞれで多様性があるでしょう。これから義務付けられた臨床実習のコースで、日々の研鑽から名医になる人が出てくることになります

clip  今現在、心臓手術・脳血管手術などで名医と言われる医師も、新人時代から段々と名医のレベルへ到達されたわけです。職場の新人時代には誰もが先輩に指導されつつも、失敗の中から成長していったのではないでしょうか

 danger   医師も同じでしょう。この点を踏まえて医師のレベルを考える必要があるのではないでしょうか。この場合、人の命にかかわる点が重要です。結論としては、医師の教育システムをよりよくがテーマと考えます。

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知ってほしい「健康予測」の難しさ

アメリカのサブプライム問題の報道等経済分野では、多くのエコノミストが様々な発言をしています。経済予測では様々に意見があり全く逆の反論などで、どのエコノミストの意見や予測が確かであるか、その時点では個人個人の判断にゆだねられている状況です。結論や評価は後に判明したりまたは判明がファジーで、予測が困難であることが分かってきます。では、健康診断やドックの結果について、予測はどうでしょうか。

hospital  健康診断やドックへの期待が病気の早期発見だった時代もありますが、早期発見のイメージが当初どのように受け止められ、また現在はどのように受け止められているか不確かであることは否めません。こうした議論をされることが経済分野と比較して少ないと感じます前回、石村先生の姿勢に触れましたが、病気の早期発見に限界があることを知る必要があります。そして医師には説明や発言が求められるのではないでしょうか

typhoon

健康診断やドックを受けた結果に問題が指摘されなかったからと、全身をチェックしたので「病気はない」と考える人もいます。また結果で問題が指摘されなかったのにその後間もなく病気になったことで、「見落とし」と考える人もいます。それぞれの事例で詳細に検証をしますと、基本的説明の欠落による過剰な期待と誤解が感じられます。そこには価値観の共有が求められます。そしては医師に勇気が必要と考えます。経済分野の予測がさまざまで難しい以上に、医学分野の予測は難しく保身から避けることがないとは言えないわけです。typhoon

人の体は飛行機や自動車などのようにメカニズムのみで解明出来ない事が多いわけです。しかし、受診する個人は飛行機や自動車などのメカニズム的説明のような明確な完結型を求める傾向があります。ここに大きな壁があると考えます。21健医総研では生涯健康生活のキーワードとして自立・自律を挙げています。

danger  健康診断やドックの主体性を医師または医療関係者が、また会社の健康診断では事業者に主体性があるような捕らえ方ではなく、主体性は個人個人にあることの提言です。そこで求められるの、より真実を語る医師と自律した個人との信頼関係です。このような文化の構築が期待されますが、東京大学医療政策人材養成講座の卒業生有志による「からだとこころの発見塾」が設立されました。詳細の紹介の機会を考えまして、活躍を期待するところです。

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