35歳は若さの分岐点
例えば、健康診断・成人病健康診断・人間ドック・生活習慣病健診などありますが、前回では検査項目数が多い・少ないではなく、適切かどうかの視点があると述べました。そこでその前段階に考える焦点を紹介したいと思います。
健康診断では、ご自身の年齢が重要です。
過去1企業で約8000人の健診データ、具体的には肝機能・脂質・貧血・糖についての一般的な検査項目で見た場合で、若い方々に検査値異常者を見ることは滅多にありません。皆無ではありませんが一部の異常者に限られています。
多々ある情報の中で学童の検査値異常や若年者の健康問題が提起されていますが、ご自身が一部の検査値異常者に該当するか、しないかを判断する必要があります。一部に該当するかしないかは重要な判断です。実は、ご自身が該当なしであれば、一般的情報への不安感は顕在的なストレスになると考えます。また有益にならない健康オタクへの入門になる危険性もないとはいえないところです。
実は、法的に35才時点で項目が増やされています。ここに大きな意味があることも知っておく必要があります。検査値異常者が増えるわけで、現実に明白に認められます。
検査値の価値観で若いとは何歳かについての答えが、35才時点で出るわけです。検査値の視点から、同じ35才でも若い方もあれば若くない方もあるというわけです。
予防医学の専門家の意見としてライフスタイルの問題から、35才時点は重要な分岐点と指摘されています。健康診断への上手な対応で健康で豊かな人生を送るためには、若いときから病気に近づかないライフスタイルのチェックです。
現在の高齢者の方々は若い時代に健康診断の機会に恵まれなかった方が多いわけです。機会に恵まれた近年の若い方々へ、即ち検査項目が多い少ないよりも重要な視点を紹介しました。ライフスタイルへの考慮は、高齢者となった時に明確な結果が出るのではないでしょうか。
| 固定リンク
「健康哲学」カテゴリの記事
- 個人の健康感は国の経済に直結(2015.09.24)
- 人間ドックの検査項目(2015.07.09)
- 35歳は若さの分岐点(2015.02.05)
- 健康診断と政治(2012.07.05)
- 健康を考える(2007.11.22)