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産業看護職への期待―基準値変更の情報から

日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が、平成23年に人間ドックを受診した150万人のデータ解析(重篤な既往歴がなくかつ薬を飲んでいない極めて健康な男女のデータについて統計分析)で基準値を発表したことで、様々な分野から意見がでています。そして、今年9月に開催の人間ドック学会への関心が高いようです。

他方、一般の受信者からは混乱の声もあがっているのは周知のとおりです。

 

今回はこのような動きに対して、ある1つの意見として産業看護職の皆さんへの期待を述べてみたいと思います。産業看護職の方々の意見が重要な意味があると考えるからに他なりません。


大企業は戦後間もない頃より保健室・医務室などの部署に、疾病と安全衛生を中心とした業務内容で看護職の常勤がありました。近年では安全衛生法により産業医が義務づけられ、業務内容も健康保持増進と安全衛生が中心へと推移し、健康診断の充実もあります。医師の活躍分野となってきたわけで、長期にわたり社員を観察(看た)したという点では看護職の歴史には及ばないのではないでしょうか。


社員の日常と健康診断の検査値を長期に見とってきた経験則があると考えられます。勤務する健康な社員の日常情報即ち現実が、つまりエビデンスのまえには現実があるわけです


具体的には、健康診断で要再検査・要精密検査との判定が示された社員はその後どのような経過をたどったかについて、事実を知りたいわけです。これについての情報を看護職の方々は、定年までの状況や定年後の状況そして社員の本音を経験則としてお持ちと推測します。


さらに言えば、要再検査・要精密検査との判定が示された社員の定年までの状況や定年後の状況からの疑問はありやなしや。検査値については日本人間ドック学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本臨床病理学会はじめ多くの学会でエビデンスに基づく見解がありますが、そのエビデンスの対象は何かです。


検査値が多数集積されても、その背景情報の質の問題があります。


そこで、健康で働く対象者のエビデンスは現場からと考えます。先ずは、エビデンスの前に事実の観察・実態への注目からと考えるところです。社員との距離感が最も近い位置にある方々の経験則を今期待したいところです。


今回の基準値問題への発言を産業看護職の皆さんや最近発足した日本産業看護学会に期待したいところです。

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