« 2013年7月 | トップページ | 2014年4月 »

心電図所見でも解る体型

1986年第59回日本産業衛生学会に、「身体計測値に対する心臓電気軸偏位の検討(伊勢丹健康管理センター 野田治代・大槻和夫)」の報告があります。このブログでは20097月に体型と心電図所見との関連で紹介しています。今回は関連記事として、前回とは異なる視点からのご紹介です。

 


成人病健康診断・生活習慣病健診・人間ドックなど健康診断には、心電図検査の項目が含まれています。いくつもある心電図所見の種類に、RAD・LADと記載されるものがあります実は、その所見が体型と関係する傾向が認められるわけですが、前回はLAD(左軸偏位)と肥満の関係を述べました


 

この所見は心臓の機能を直接示すものではなく、形について示すものです。具体的には3種類、① RAD ② LAD ③ RADやLADの記載がない があります。誰もがそのいずれかというわけです。

 

袋状の心臓は左の胸にありますが、成人では多くの場合垂直よりやや左に傾いて位置しています。袋状の中心部分には電気的インパルスの通過する道があります。その道を電気的インパルス1回の通過により、心臓は収縮して血液を全身に送り出すわけです。このインパルスが通過する電気的通り道が、正常な傾きよりもさらに左に傾いているのが、LAD(左軸偏位)になります。逆に正常な傾きよりも右に傾く場合もあり、RAD(右軸偏位)になります。左にも右にも傾いていない場合は、あえて記載がされないところです。



 

LAD(左軸偏位)が肥満と関係しているのに対し、対比的にRAD(右軸偏位)はやせとの関係が見られます。若い世代に比較的見られます。胸に横幅がなく縦長でひょろりとしたやせ型の体型で、胸郭内がせまいわけです。このような体型の方に見られる所見ですが、若い男性のやせすぎで自然気胸など起こす事例などに見られる傾向が多々あります。中高年では既往歴に結核など肺機能に関連した所見がある方にも多々見られます。



  heart04

 

働く人々の保健活動で貢献される産業看護職の皆さんにとって、心電図検査を保健的視点からの見方・読み方として興味が沸く知見ではないでしょうか。


 heart04

★あなたの1クリックを励みに頑張ります!

人気Blogランキング

| | トラックバック (0)

« 2013年7月 | トップページ | 2014年4月 »