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『よぼう医学』からの話題

財団法人東京都予防医学協会・財団法人予防医学事業中央会東京都支部が専門家に発行している『よぼう医学』第448号の記事に、タイトルが「科学的根拠に基づいた公衆衛生施策」がありました。それは、日本公衆衛生学会総会のシンポジュームの情報に基づく記事で、興味深く読んだところです。

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さて、多くの方は健康診断に早期発見や予防を期待して受診されるわけです。その健康診断の内容について、疑問を持たれることは少ないのではないでしょうか。しかし、専門家の意見は必ずしも一致していない情報も多々あるのが現状のようです。

この様なことを耳にされたら、ご自身が受けられる健康診断の内容について専門家の意見を聞きたい・知りたい、と思われる方があるのではないでしょうか。 sign02

記事に、前立腺がんと関連する検査項目のPSAについて、臨床医からなる日本泌尿器科学界はPSA検査による前立腺がん検診を推奨しましたが、厚生労働省の研究班では有効性を証明する十分な根拠がなく対策型検診への導入を認めていないと紹介されています。annoy

book 項目によってはまさに有益性が議論され、未だ結論が出ていないものもあることから、広く専門家が集まりシンポジュームが行われたことが分かりました

実は、健康診断の項目選択は、

①法律にのっとり最低限の項目を実施している場合、

②事務担当者が一般的知識から選択している場合、

③臨床経験の少ない医師が文献知識から項目を追加している場合、

④専門家もうなる熟慮された項目を選択 

などさまざまな状況があります。項目を決定する人にどのような認識があるかが大きなキーワードとなるわけです。

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さて、健康診断などでの早期発見や予防は個人にとっては人生の得になり、会社にとっても得になり、健康保険組合や国にとっては医療費が安価になるわけです。

しかし、実際には検診の費用のみが重視されることが多いと言うわけです。

目先の検診費用にのみ注目して安さで選ばれることがあります。その場合、早期発見や予防に結びつかずに大きな出費となることは必須です。個人にとり通院や入院など・会社にとっては労働力の低下・健康保険組合の出費、と二次的三次的には大きな不経済が派生するところとなるわけです。

つまり、追加項目の内容が熟慮される以前に入札制度により価格のみが選択基準になる場合が多々見られます。公的な機関や成果主義に走りすぎる企業などで見られます。専門家から見ると早期発見や予防には期待できないとされるわけです。

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早期発見や予防の視点からみますと、項目選択によっては大きく異なることになります

このような意見は多くの医師に味方となる側面がありますが、利益誘導の視点でなく学術的かつ人格的に高い評価の医師による検査項目選択が重要と感じるところです。

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政治の世界で「事業仕分け」が話題となりましたが、個人の生活でも賢い健康生活が選択されるためには、賢い事業仕分けが望まれます。疾病の早期発見や予防に賢い選択が必要となるわけです。

科学的根拠に基づいた健康診断項目が実施されているか否かでしょう。

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さて、ご自身が受けられる健康診断はどのような視点から項目が選択されているか、企業などの健康診断担当者はどのような考えで係わっているのかなど一度考えて見られることを提案します。

                                                                heart04

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