健康診断結果から脈を心配する友人
日々生活の中で脈を気にしている友人がいます。つねに手首で脈をとり、時に左胸に手をあてるしぐさをする姿が見受けられるようになっています。本人は意識していないしぐさのようです。
さて、彼にとって 脈が遅いことを指摘されたのは35才で受けた人間ドックの結果票でした。
それ以前は脈のことなど気にもかけていなっかったそうですが、人間ドックの結果票に徐脈の所見を見て、あわてて近くの医師を受診したと言うのです。その時以来定期的に通院するようになったことは、主治医の指示からでなく自己判断で受診する状況です。
初回検査では投薬の必要性も定期的受診の必要性も指摘されること無く、気になる症状の場合に受診をとの診断を受けたようです。
このような日常のため、会社の健康診断の案内には従来よりも関心が高まり、受診後の結果票が届くのを待つようになった気持ちを数人の友人に告白しています。そして、健康診断としての人間ドック結果票が届いたら、真っ先に心電図の結果を見るわけです。
そこにもやはり脈が遅いとのコメント!です。
脈が遅くなり心臓が止まるのではと言うのが彼の不安の理由です。
結果票の脈拍数を見ますと 徐脈 50/min の判定がコメントされています。
友人の不安感は正しい認識がないためではと、
高度医療専門病院の循環器科の友人医師に紹介しました。過去のデータなどを持参して受診したところ、それらのデータは循環器科の適切な検査が実施され、適切な対応と判断されました。通院間隔は主治医の指示に従えばよいとの状況が説明されたようです。
さらに注意点として彼が理解した内容としては、ファーと意識が飛ぶようなことや意識がなくなるようなことがあれば速やかに主治医に受診すること、心臓がいきなり止まることはないこと、脈が遅いという場合の目安として1分間に40や35の脈になる ことのようでした。
その後、彼の意識が変わったことは自他共に認められる状況になりました。 驚きです!
今回は脈が遅い友人の不安感と心配でしたが、このような事例は数多いのではとここに紹介しました。
医師の説明が受診者の理解にぴったり合致して、救われた事例です。説明する立場と説明受ける立場でそれぞれの価値観や人生観の多様性から、的確に理解することが困難な今日この頃の問題の一端ではないかと思うところです。
後日、友人は徐脈の専門用語についてその内容には質的なことがあると初めて知ったことや、明確な注意点を示されたことで今までは闇雲な不安感を抱いていたと、自己分析のコメントをしています。
不安感・心配事について、理解が明確ではないことが理由とすれば、健康診断結果の賢明な利用ではないと感じたところです。
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