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検査値を変化分で見るおすすめ

このブログの2008年5月28日に、「やせたと喜べない体重」の記事があります。その中に23年前の第60回日本産業衛生学会で発表された、「身体計測値の長期間観察─体重」(西尾明子・野田治代・鷲崎誠─伊勢丹健康管理センター)を紹介しています。

40~60才の健康者を15年間の体重観察で、

   男4.79Kg・女2.76Kgの変化量が発表されています。

つまり過度の体重変化がないことが健康の指標ではないかというわけです

new 今月23日に厚生労働省の研究班から体重変化に関係した調査報告がありました。40~60才代の8万人で5年間の観察という大規模調査で、

40歳以上について体重変化が5kg以上の増加や減少は要注意と示されました。体重の変化を取り上げて死亡リスクについて示されています。中年期における大幅な体重変化、

つまり5kg以上の体重減少や5kg以上の体重増加とともにその後の死亡リスクの上昇に関連しているとの報告でした。

さて、国民レベルでメタボの言葉が認知される今日この頃、多くの人に減量の重要性が認識されています。そこに今回の厚生労働省の研究班報告があります。つまり、今回の報告内容を理解した賢明な判断と行動が一人一人に求められるところではないでしょうか。

実は、danger 体重以外にも検査値を変化分で見ることについて、21健医総研メンバーがかかわる報告がありますので紹介したいと思います。

産衛誌37巻1995年に「検査成績の長期間観察による固体内変動の検討」(野田治代・鷲崎誠─伊勢丹健康管理センター)には、16項目についての報告があります。皆さんが健康診断の結果票で目にされる機会が多い項目ですが、ここでは総コレステロール値とγGOT(GGT)について紹介してみたいと思います。論文中SP値と示された数値の2倍が変化分で、

総コレステロール値  男 31.6 mg/dl   女 36.6  mg/dl  

γGOT(GGT)      男 6.0 IU/l      女 1.4 IU/l 

です。

new  健康診断結果票に示された検査値を変化分で見て、ご自身の検査値変化分を観察されるのも面白いのではないでしょうか。あくまでも一つの参考として紹介してみました。

    good

ご自身が今日までの長期間ずっと健康であったと考えられるならば、ご自身の検査値の変化分が健康診断結果票から読み取れるかもしれません。 

                   good

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いい病院・いい医師を探す難しさ

健康診断結果で精密検査や治療が必要と分かった場合

名医を探すためにネットで検索した情報から書店に行って医学・健康関連の出版物を求める方があります。多くの人は棚にある名医関連の本を探し、そのうちから数冊を購入される傾向がありようです。

             hospital

このような行動には、「病気を診断して・治してほしい」との気持ちから、いい病院・いい医師を探したいとの本音が伺われます。いい病院・いい医師の正しい評価尺度があるならば簡単な話です。しかし、高度医療現場の実態を示す情報は医学分野の外にはなかなか出ないようで、また単純に示すことが可能とも言えないわけがあります。

ear さて、21健医総研主任研究員でもある渡辺千鶴さんも参加する若手医療ジャーナリストの会の中に、いい病院・いい医師の評価尺度を明らかにしようとの声があり、隅恵子さんらで取り組みがされました。月日をかけた地道な情報収集で宝島社の日本全国病院<実力度>ランキングが出版されるに至ったと聞いています。ear

                        hospital

つまり、たくさんの患者さんを診るという経験が医師の熟達に繋がるとの考えから、症例数に着目してまとめられています。この出版は日本初の内容で、行政からの高い評価が得られたと耳にしています。そして、①症例数の届出 ②情報開示 が義務付けられるきっかけになったと聞いています。

danger これ以降は簡単に調べることが可能となったわけです。簡単に手に入る数字の利用が可能となりましたが、じみちな調査によるものと比べると現状を正しく反映しているかの危惧は免れません。

さて、週間新潮の3月4日号に、奈良山本病院の記事を目にしました。数年前週間朝日の「いい病院・心臓病編」という記事で紹介されたことがあるとの内容です。しかし、地元の方などには評価されていない情報が紹介されていました。つまり、危惧されていたことが実際となったようです。 

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近年では治療成績による調査からランキングを付けようとの取り組みがあります。一歩一歩前進しているわけですが、いい病院・いい医師探しは単純ではないこと、そしていい病院・いい医師探しについて奮闘しているジャーナリストの存在を紹介してみました。

                  sign03

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運動でも高くなるGOT(AST)・GPT(ALT)の値

会社などの健康診断で案内状が届いたところで、その時期が個人的には喜ばしく思えないと言う理由から変更する方があります。その変更理由に思わぬことが・・・・。宴会続きで体重が増えて・・・・・と言うのです。

健康診断に係わる方々はこのようなことを多々経験されているそうです。時には変更を数回も申し出る社員がいらっしゃり、運動に励み減量成功後に健康診断を受けたいとの真意があるようです

このようなことから、やや増えた体重を健康診断の日までに落としたいと激しい運動に取り組み、減量成功でいつもの体重に又は何時もよりも落とした体重になり、健康診断受診日を迎えたいわけです。

book

そこで、今回は運動により検査値が高く出ることがあるというお話を紹介したいと思います。

健康診断の項目でよく見られるものにGOT・GPTがあります。若い世代から中高年に至る男性の健康診断結果票に見られる項目ですから、多くの方に知られているのではないでしょうか?

臨床検査標準値ハンドブック(山中学・大場康寛・河合忠・北村元仕)に激しい運動後の高値がGOT・GPTでは、正常化するのにはGOTでは数日、GPTで1~2日を要すると示されています。book

danger

体重を落とし健康診断でよい結果を得たいとの思い、また検査値がよい値を示すとの思いが強いための対応ですが、そこには体重増加は健康診断にバツとの思いがあるわけです。

しかし、健康診断前の運動が日常的に取り組んでいない激しい運動では、健康診断にバツの思いはないわけです。 danger

いつものライフスタイルの維持・特にいつもの適度な運動が必要というわけでしょう。

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