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メンタルヘルスで精神科医への期待

企業は労働安全衛生法に従って健康診断を行います、安全衛生法の変更・社会情勢の変化・企業活動の変化などによって、検査項目や手法は時に変化をしてきました。最近はメンタルヘルスの取り組みが重視され、話題のテーマとなっています。

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メンタルヘルスの取り組み形態は企業により様々ですが、財団法人社会経済生産性本部が20年8月に、第4回「メンタルヘルスの取り組み」に企業アンケート調査を行った結果を発表しています。

そこでは企業における「心の病」は依然として増加傾向で、取り組みの成果については効果が出ている1.5%・ まずまず効果が認められた38.7%との結果です。企業でメンタルヘルスの業務を担当している方々には納得や共感の結果ではないでしょうか。

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実は、企業でメンタルヘルスに関わるスタッフにとって、長期化して良い解決が得られない事例があり、その対応にはなやましい問題が多々あるのではないでしょうか。企業におけるメンタルヘルスシステムづくりの経験からも、担当者の困難な状況と今回の財団法人社会経済生産性本部のレポートには関心を寄せるところです。実際に企業でメンタルヘルスに関るスタッフの方々の本音では、もっと効果を期待したいと思っていることでしょう。

さて、健康診断では体についての病気発見の場合とこころについての病気発見の場合があります。この両者で病気回復にかかる時間には大きな差があります。こころについての病気では長期化の事例が多いのが現状です。

長期間かかるのが病気の特色だとしても、初診時に回復予測がある程度示されることを期待するわけです。しかしなかなか・・・・な現状があります。こころについての病気で回復時期の予測を精神科医へお願いしたいわけで、健康な社会生活への復帰は誰もが望むことです。

復職診断時には社員の健康回復への対応として、主治医である精神科医からのコメントや職場対応に関する事項がもたらされます。時には職場上司との面談が希望される場合もあります。

それらが企業内では利害関係がない産業医やメンタルヘルス担当者の目から見ても疑問点がある内容で、それでは職場の新たな問題発生が危惧される由縁です。それでも話し合いの結果で主治医の方針に沿っての対応を選択して、新たな他の問題発生や当事者の再発となる不幸な事態で長期化となることがありました。このような経験から、精神科医や臨床心理士の面談には長期化への配慮した取り組みが期待されるところです。

具体的には、精神科医には患者との面談内容の把握や理解において一般社会の経験や認識が要求されるわけですが、現状では多くの診療経験から得られた一般社会の情報であるために、広く一般社会や企業社会での社会通念や感性に接したことによるものとの差が大きいのではないでしょうか。

この点を埋める役割を復帰受け入れする企業の産業医・産業看護担当者・職場上司が担っている状況です。しかし、全く対応の余力がない企業もあるわけです。この現状については本音を語る場や機会がなかなか得られないというわけです。

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回復・再発率が少ない事例や長期化でも、ある一定期間の予測のもとでの回復事例が望まれます。

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それでも回復に及ばない事例が多数であれば、問題解決の模索や提案が望まれます。新たなシステム構築の提案も必要ではないでしょうか。全ての人々が期待している状況での効果ある実績が望まれるところです。

真に良い支援法の模索が期待されます。heart04

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心電図からも分かる年齢や年代

前回、「心電図からも解る肥満」を紹介しましたが、文章中で述べている心電図所見のLAD(左軸偏位)について、引き続き紹介していきたい事柄として、

心電図所見と年齢に関する知見があります。

いわゆる加齢にともなって心電図の電気軸に変化が認められるわけです。心電図所見のLAD(左軸偏位)と年齢については、経験豊かなベテラン産業看護職の方でも、じっくりと心電図波形を観察される機会がなく、知られていない知見と推測します。そこで、観察をトライされることをお薦めしたいところです。

先ず、試しに心電図を取り寄せることが必要になります。保管場所の制約から、データ保存義務を経過したものは処分している・健康診断を外注していることから心電図の現物は外注先に保管依頼している・保管義務期間よりは長期に保管するが保管スペース限界を越えた分は処分している など様々と思いますが、一人の社員について、

入社時・20歳代時・35歳時・40歳代時・50歳代時・定年直前時などの心電図が集められるならば理想的です。理想的に集めることが出来なければ、各年代別に個人を特定しないで集めることでもよいでしょう。このデータ収集の場合は心臓疾患がある事例を除くことが必要です。

次に、電気軸を観察すれば変化が読み取れます。中には変化が読み取れない事例・極端に変化している事例があります。多くの場合では年齢と共に緩やかに変化しています。特に、入社時と50歳代時や定年直前時では、多くの人で変化しているでしょう。具体的には正常軸から加齢に伴ってLAD(左軸偏位)に近づくか、またはLAD(左軸偏位)そのものになっているという変化が認められることになります。

若い時代と中高年での心臓の電気軸に違いが認められることを紹介しました。

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