« 東京マラソンの日 | トップページ | 医師の臨床経験 »

貧血検査から

会社の健康診断に、clip  婦人科の検査があるかないかなど、質問や疑問の声を耳にします。表面上に婦人科健診と謳っていませんが、会社が実施する健康診断には女子社員に貧血検査項目(赤球数・ヘモグロビン)があります。産業医には産業医学中心で研修期間以外は患者さんを治療する臨床経験が少ない方もいますが、内科などの専門医資格を持ち臨床経験が豊富な産業医はこの貧血検査で婦人科特に子宮筋腫について考慮がされていることにふれたいと思います。

thunder 健康診断結果で貧血の程度が判定され要治療の場合、鉄剤治療が開始されると比較的速やかに改善し、一定期間の治療で服薬は終了となります。推測ですが服薬終了後徐々に貧血が進み次の定期健康診断時には鉄剤の治療効果が認められなくなり、前年同様に要治療の判定となる人が多くいます。中には要治療の判定がでることを予測して、定期健康診断の前に治療を再開する人もいます。このような状況が数年続く経過の中から、shine  臨床経験のある産業医は婦人科で子宮筋腫を考慮した面談を行っています鉄剤治療や食事療法による改善データが持続せずに、生理時のなやみ情報などから総合的な判断として専門医への紹介が行われます。すべての紹介者がこの段階を踏んでの専門医への紹介ですから、子宮筋腫や内膜症として専門医の対象患者になっています。shine  若い女子社員には、婦人科健診への抵抗感がある人も多く無理ない話しではありますが、貧血検査の利用である程度のカバーが出来た事例を多く見てきました。年1回の定期健康診断で結論付けることなく、かつ婦人科健診を実施することもなく、時系列的な状況から子宮筋腫を疑いと判断されているわけです。もちろん婦人科のがんがチェックされませんが、婦人科のがんの発生率や年代から若い社員の方に配慮する必然性は低く、総合的に判断されたと考えます。健康診断のコースや項目について、単純な言葉並べによる比較ではない質の問題を貧血検査の例で紹介しましたが、他にもこのような事例がありますので機会があったら触れていきたいと思います。thunder

★あなたの1クリックを励みに頑張ります!
人気Blogランキング

|

« 東京マラソンの日 | トップページ | 医師の臨床経験 »

医師領域関連記事」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/216164/11142689

この記事へのトラックバック一覧です: 貧血検査から:

« 東京マラソンの日 | トップページ | 医師の臨床経験 »