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健康を考える

前回は健康に関わる成熟度に触れましたが、sun  「健康」と言う言葉は日常会話に一般的に使われていることはご存知のとおりです。では「健康」の意味を聞かれると、それぞれ様々な表現がされ、明確に言える人は少ないのではないでしょうか。

sun  「健康」についてWHO(世界保健機関)は「健康とは、何事に対しても前向きの姿勢で取り組めるような、精神および肉体、さらに社会的にも適応している状態をいう」と定義しています。しかし、「高齢社会を迎えつつある現代社会では、健康を絶対的なメジャーで測るのではなく相対的なものとして捕らえ、生きることの目標との調和において築かれるものと考える」、と提言する研究者の発言・提言があります。

またsun  「健康」について検討・研究する専門家集団があります。数年前には健康哲学研究会を立ち上げた研究者もいました。いずれにしても一言で表現する難しさがあると言えるのではないでしょうか。観念的な世界になりましたが、皆さんにとって「健康」の言葉は日常生活の中で頻繁に使われて、感覚的に馴染みある言葉であることは確かでしょうが、そこに、WHOの定義が示されると大変堅苦しさを覚えてしまうことになりませんか。

このような側面から、健康や健康診断は日常生活のなかで捉えればよいのではないかと思いますが、ご自身の健康や健康管理はご自身で!sun  とお勧めします。多くの人が未だ主治医やホームドクターに頼りすぎているように感じます。頼る前にまず自律が必要なのではないでしょうか。豊かな人生の重要なキーワードと考えますが、いかがですか ?

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あなたはどちら

健康診断結果表 mail が手元に届くと、真っ先にまたはとりあえず、目を通すわけです。人さまざまとか古くは十人十色のことわざもあるように、この場合もさまざまな対処が考えられます。かつて、2000名の成人病(生活習慣病)健康診断の受診者で調査した際は、2タイプがありました。あなたはどちらのタイプですか?

まず、mail  健康診断結果表は検査項目別にABCDなどの判定区分で示されています。そこで、悪いと思われる判定(判定CDなど)を探しそれが幾つあるかまたその項目は何かを見て、さらに一年前は幾つであったとの比較をするタイプが圧倒多数でした。しかし一方少数ですが、逆に良いと思われる判定(判定Aなど)を探しそれをカウントし、比較する人もいました。さて、皆さんはどのタイプでしょう。

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この2つのタイプで、健康診断への期待や価値観を感じ取ることが出来るのではないでしょうか。悪いと思う(判定CDなど)ものを探すタイプでは、早期発見・早期治療の概念が強いと考えます。または早期発見・早期治療に該当しないことで、健康であると考えていることもうかがえるのではないでしょうか。健康診断へ早期発見・早期治療の期待が感じられその延長線に健康を捉えていると推測します。次に良いと思う(判定A)ものを探すタイプは、日常生活で健康を実感しているか確信しており、疾病不安がないのではと考えます。健康診断に健康増進・健康確認の期待意識が感じられるわけです。かつて、健康診断の目標は早期発見・早期治療で設定されましたが、今日では健康保持増進や健康教育がテーマになるなど、変遷をとげてきました。

clip  しかし、健康診断の意味や目標の変遷があっても、会社や地域が行う健康診断の検査項目に大きな差は感じられません。検査項目の解説では、項目ごとに高値の場合と低値の場合で病気との関連が説明されています。では高値や低値でない場合は健康と言えるでしょうか。この点では検査値の解説をする医師の成熟度が道半ばであると考えています生き方や人生を考える場合に「健康」は重要なテーマであります。週刊新潮の連載「健康狂時代」に多くの読者がいますが、成熟しきれていない健康観があるためにこそ生まれたタイトルに思えてなりません。成熟した「健康」の価値観が求められているとつくづく感じる次第です。立場やタイプの違いをこえて、秋の夜長にお茶をして「健康」を語るのも良いのではないでしょうか。heart01

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