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健康診断採血のうらばなし

学校や職場の定期健康診断では、その時期限定の特設会場が作られます。当日は会場を回遊するように、順次検査項目の場所を移動して行くことになります。その中に採血があります。若い世代の人達にとっては、最も苦痛の場所ではないでしょうか。多くの場合採血専門看護師が数人配置されますが、どの人にあたるかと複雑な気持ちで待つことになりませんか。なかには、採血を終った知人に声をかけ様子を聞く人も見かけます。待ち時間に手技が上手そうな人を探して、観察する目つきの人も見かけます。採血が終って止血のために採血部位を圧迫するところでは、「痛かった」「痛くなかった」の会話が聞こえます。shock

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このように健康診断会場では採血が関心事で、特に「痛み」ですしかし今回は採血で一般に知られていない、よい採血のキーワードを紹介したいと思います。多くの方は「痛み」がない、「痛み」が少ない採血をする人を、「採血が上手」と思われますよね。ところが、採血時「痛み」がなく終っても「上手な採血」とは言えない場合逆に「痛み」があった採血で、「よい採血」と判断する場合があります。thunder

少々専門的領域のはなしです。健康診断の採血場所には、採血した試験管が並んでいますが、

試験管の蓋をみると色が何種類かあることにお気づきですか。注射器で採血した血液を入れる採血管は蓋の色が違い検査項目別に色分けされているわけです。先ずは、肝機能検査や脂質検査などに回される血液は、血球が体の中にあった状態のままに採血されることが、正しい検査値を示すことになります実は血球の中と外では成分に差があるわけです。しかし、採血時に血球が針で壊されて、血球の中にある成分が血球の外に出てくれば、当然検査値に影響します。専門的には「溶血」といいますが、採血手技で大いに影響を及ぼすとされる難しさです。さらに、貧血検査などに回される血液では、血球が壊されずそして赤血球や白血球などが体の中にあった状態のままが、正しい検査値を示すことのなります。

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痛みへ配慮するあまり、時間をかけて採血をする場合などで血球の分布に変化を起すことがあり、当然検査値に影響します。専門的には「凝集・凝固」といいます。正しい検査結果を導くにはこのような専門的視点での、採血する人の技量評価があります。そして、「痛み」があった採血の血液がよりよい状態で検査が出来る場合と、「痛み」がなくて採血した血液が悪い状態の場合など先にお話したとおりです。もちろん痛みもなくかつ専門的領域でも評価される手技がベストかもしれませんが、針を刺すことには痛みが伴うとある程度の覚悟が必要なのです。

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